女性に知ってもらいたい社会保障について

日本国憲法の第25条で、「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあります。
この憲法の定めによって、日本では社会保障を充実させてきました。現在はいくつか社会保障に関して問題点なども生じていますが、ここでは、女性にとっての社会保障について考えていこうと思います。
女性のための社会保障として、まず目を向けるのは、社会保障制度のなかの社会福祉についてです。
社会福祉には、母子・寡婦福祉という分野があります。このなかでは、女性が子育てを行ううえで受けられる手当てや支援制度などがあります。
離婚をした女性が、一人で子供の育児を行わなくてはならなくなったとき、この社会福祉制度を利用することで、母子家庭でも一定の生活を営むことができるようにするための制度です。
しかし、この社会福祉について知らない方もいて、支援制度を受ける受給資格を持っていても、制度を利用していない母子家庭もあるようです。
どのような支援を受けることができるのか、これから一緒に調べていきましょう。

社会保障の種類

私たちが日々生きて行く上で、欠かせないのが社会保障です。自立した生活を営むためには、仕事をする事が必要です。しかし、人間いつ病気やケガをして働けなくなるかわかりません。そんな緊急事態から守ってくれるのが社会保障です。
社会保障とは
社会保障制度とは「社会保険」、「社会福祉」、「公的扶助」、「保険医療」を総称したものです。
社会保険とは人が病気やケガなどで失業し、生活を送れなくなった場合に一定の給付を行い、安定した生活を取り戻すための制度です。
社会福祉とは障害者などの一定のハンディキャップを持った人に対して安心した社会生活を営めるように公的な支援を行う制度です。
公的扶助とは生活レベルが困窮した人に対して、最低限どの生活保障を与えてくれます。
保険医療とは人々が健康に生活できるように病院受診などで、保証をしてくれる制度です。
社会保障給付費においては、年金給付が50%、医療費が30%、介護費が20%の内訳になっています。現代においては、超高齢社会となり社会保障費の不足などが大きな問題となっています。社会保障制度を持続させていくためには、給付と負担量の見直しとともに保障の需要が縮小されるような世の中を目指していく必要性があります。

社会保障は国民が利用できる当然の権利

社会保障は、目的に合わせて細かく分かれています。病気や怪我、失業したときなど生活に困って大変な時に、国民が利用できる当然の権利です。
社会保険、社会福祉、公的扶助、医療保険、労働保険があります。
社会保険は、強制加入の保険制度です。病気や怪我をしたときには医療保険、老後の生活を支えてくれる年金保険、介護になったときには介護保険で、よく耳にすることがある保険です。保険料を支払うことで、利用できる制度です。
社会福祉は、障がい者や母子家庭の方が安心して社会生活を送れるようにサポートしてくれる制度です。
公的扶助は、病気や怪我で収入がなくなったり減ったりして生活に困窮している方に、最低限度の生活保障をしながら再就職や通院などで自立を促してくれる制度です。返済が可能と判断された場合は貸付として、返済が難しいと判断された場合は返済がない生活保護として生活にかかるお金を保障してくれます。
医療保険は、医療機関での支払いを軽減できるように、一部を負担するだけで医療行為を受けることができる制度です。健康保険が使えない出産時も役に立ちます。
労働保険は、雇用保険など働く上での支えとなります。
このように、社会保障があることで、安心して生活を送ることができます。

社会保障は国民を守る制度です

社会保障は、大きく4つの要素に分かれています。その4つとは、社会保険、公的扶助、社会福祉、公衆衛生です。社会保険は医療保険、年金保険、雇用保険、労働者災害補償保険(いわゆる「労災」のこと)、介護保険といったように、もしも病気になったり、年齢を重ねたりしていつか働けなくなったときでも、生活するのに必要なお金を国から支給してもらえるという制度です。もしこの制度がなければ、たとえば病院に行ったとき、保険によって医療費の支払いが3割(保険の種類によっては1割)で済むこともなくなってしまいます。ただ風邪を引いただけでも、1万円以上の出費が必要になるかもしれないということですね。
公的扶助とは、いわゆる生活保護制度のことです。病気など、何か事情があって働けなくなった人に対し、生活に必要な最低限のお金を生活保護費として支給します。この制度を悪用する人が後を絶たないため、正当な理由で生活保護を受けている人のイメージまで悪くなっていますが、本来は国民の生活と健康を守るための大切な制度です。同様に、予防接種制度などを含む公衆衛生、高齢者や母子の健康を守るための社会福祉制度など、わたしたちはさまざまな社会保障制度に守られて生活しています。